メンタルヘルス13「うつ病へのNG行動」
2024/12/23
皆さん、おはようございます。。
合同会社Help Your Careerの山本弘和です。
今年の10月~12月はメンタルヘルスについてお話ししていきますね。
メンタルヘルスに興味がある方はぜひご一読頂けると嬉しいです。
第13回は「うつ病へのNG行動」についてお話しします。
うつ病の人に接する際、無意識に相手を傷つけたり、症状を悪化させたりする行動や言葉を取ってしまうことがあります。
知らないでは許されない時代になってきています。
以下は、避けるべきNG行動とその理由、そして代わりに取るべき対応方法を7つにまとめました。
1. 問題を軽視する発言や態度
NG例:
「気の持ちようでしょ。」
「もっとポジティブになれ。」
「他にもつらい人はたくさんいるんだから。」
理由:
うつ病は心の問題ではなく、脳内の化学的なバランスの乱れが原因となる医学的な疾患です。「努力次第で治る」という誤解を与える発言は、本人を追い詰め、孤立感を深めます。
代わりに:
「つらいね。無理せず、できる範囲で休んでいいんだよ。」
2. 励ましすぎる
NG例:
「頑張れ!君ならできるよ!」
「乗り越えられるよ、大丈夫!」
理由:
うつ病の人にとって「頑張る」という行動は非常にハードルが高いことがあります。「頑張れ」と言われることでプレッシャーを感じ、さらに自己否定感を強める可能性があります。
代わりに:
「無理しないで、今は休むことが一番大切だよ。」
3. 過剰なアドバイスをする
NG例:
「こうしたら楽になるよ。」
「この本を読んでみたら?」
「運動するといいらしいよ。」
理由:
本人の状態や気持ちを理解せずにアドバイスをすることは、相手を「自分の努力が足りない」と責めているように感じさせることがあります。
代わりに:
「何か手伝えることがあれば教えてね。」
「何か必要なことがあれば言ってね。」
4. 状況を比較する
NG例:
「私もつらかったけど、乗り越えたよ。」
「もっと大変な人もいるんだから。」
理由:
他人との比較は、本人の苦しみを否定するように受け取られます。うつ病の人は「自分のつらさは理解されない」と感じ、孤立感が深まります。
代わりに:
「あなたがどれだけつらいか、少しでも理解したいと思っているよ。」
5. 症状を責める
NG例:
「なんでそんなに寝てばかりいるの?」
「ちゃんと食べないとダメだよ。」
「家事くらいしなよ。」
理由:
うつ病の症状として、エネルギーの低下や無気力感が現れるのは自然なことです。これを責める言葉は、本人の罪悪感を増幅させ、回復を妨げます。
代わりに:
「今は休む時間だと思って、気にしなくていいよ。」
6. 解決を急かす
NG例:
「早く元気になってね。」
「いつ治るの?」
理由:
うつ病の回復には時間がかかります。「早く治さなければ」と焦りを感じさせる発言は、プレッシャーとなり、回復を遅らせる原因になります。
代わりに:
「回復には時間がかかるものだから、焦らなくて大丈夫だよ。」
7. 無関心・放置
NG例:
話を聞かない。
状況を放置して関わらない。
理由:
うつ病の人は孤独を感じやすいため、無関心な態度を取られると「自分は必要ない存在だ」と感じるリスクがあります。
代わりに:
「そばにいるよ。何かあったらいつでも話してね。」
うつ病の人に接する際の心得
共感を示す:
「つらい気持ちを教えてくれてありがとう。」と受け入れる。
本人のペースを尊重:
無理に何かをさせようとせず、本人ができることを支援。
必要なサポートを提供:
医療機関やカウンセラーのサポートを勧める場合も、強制ではなく提案として行う。
専門家への相談を促す:
「専門の先生に相談すると、少し楽になるかもしれないね。」と優しく勧める。
まとめ
うつ病の人には、「何もしない」よりも、「適切に寄り添う」ことが大切です。批判や過剰な励ましではなく、本人の気持ちを受け入れ、サポートを提供することで、安心感を与え、回復への手助けができます。特に、自分一人で支えるのが難しいと感じた場合は、専門家に相談することも重要です。
もしあなたの大切な人がうつ病になった時を考えて、しっかし事前に知っておくことで適切な対応ができます。
本日のお話しはここまです。
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